エンジンオイルの選び方とは?種類・粘度・規格の違いと車種別の選び方を解説

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エンジンオイルは種類や粘度、規格など、確認するポイントが多く、「どれを選べばいいのかわからない」と迷う方も少なくありません。適切なエンジンオイルを選ぶと、エンジンの性能を維持し、燃費や耐久性を高められます。

この記事では、エンジンオイルの種類や粘度、規格の違いをわかりやすく解説するとともに、車種や用途に合わせた選び方や交換時期の目安も紹介します。自分の車に適したエンジンオイルを選ぶときの、参考にしてください。

  1. エンジンオイルとは?
    1. エンジンオイルの役割
    2. エンジンオイルを交換しない場合
  2. エンジンオイルの種類
  3. 鉱物油
    1. メリット・デメリット
      1. メリット
      2. デメリット
    2. 性能
    3. 価格
  4. 部分合成油
    1. メリット・デメリット
      1. メリット
      2. デメリット
    2. 性能
    3. 価格
  5. 全合成油
    1. メリット・デメリット
      1. メリット
      2. デメリット
    2. 性能
    3. 価格
  6. エンジンオイルの粘度とは?
    1. 0W-20・5W-30などの数字の意味
    2. 低粘度・高粘度の違い
    3. 粘度が走行性能や燃費へ与える影響
  7. エンジンオイルの規格とは?
    1. API規格
    2. ILSAC規格
  8. エンジンオイルの選び方
    1. 車の取扱説明書を確認する
    2. メーカー指定粘度を選ぶ
    3. ベースオイルで選ぶ
  9. 車種・用途別のおすすめの選び方
    1. 軽自動車におすすめのエンジンオイル
    2. 普通車・ミニバンにおすすめのエンジンオイル
    3. ターボ車・スポーツカーにおすすめのエンジンオイル
    4. ハイブリッド車におすすめのエンジンオイル
    5. 過走行車・旧車におすすめのエンジンオイル
  10. 気温に合わせたエンジンオイルの選び方
    1. 寒冷地で使用する場合
    2. 暑い地域で使用する場合
  11. エンジンオイル交換の目安
    1. 交換時期
    2. シビアコンディション
    3. オイルフィルターも同時に交換
    4. エンジンオイルの購入・交換ができる場所
  12. エンジンオイルの選び方でよくある失敗
    1. 粘度が高ければ性能が良いわけではない
    2. 指定規格を無視してはいけない
    3. 安さだけで選ぶ
  13. エンジンオイルの選び方に関するよくある質問
  14. まとめ|用途に合わせてエンジンオイルを選ぼう

エンジンオイルとは?

エンジンオイルは、潤滑だけでなく、冷却や洗浄、防錆などさまざまな役割を担っており、定期的な交換によってエンジンの性能や寿命を維持できます。

エンジンオイルの役割

エンジンオイルの役割で代表的なのが、金属部品同士の摩擦を減らす「潤滑」です。オイルが部品の表面に油膜をつくることで、摩耗を抑えながらスムーズな動作を維持します。

また、燃焼によって発生した熱を吸収して冷却し、エンジン内部に発生する汚れやスラッジを取り込み、内部をきれいな状態に保つ役割も備えています。さらに、金属部品のサビを防ぐ防錆作用や、ピストンとシリンダーの隙間を密閉して燃焼効率を高める密封作用も担っています。

このように、エンジンオイルは単なる潤滑油ではなく、エンジンの性能や耐久性を支える重要な存在です。

エンジンオイルを交換しない場合

エンジンオイルは使用していくと、熱や酸化によって徐々に性能が低下します。交換を怠ると潤滑性能が落ち、部品同士の摩擦が増えてエンジン内部の摩耗が進みます。

さらに、オイルが汚れを十分に取り込めなくなることでスラッジが蓄積し、オイルの通り道が詰まる原因になります。その結果、燃費の悪化やエンジン出力の低下、異音の発生など、さまざまな不具合につながるので注意しましょう。

それでも交換しないと、最悪の場合はエンジン内部でオイルが固まり、エンジンが使えなくなります。こうなると、エンジン丸ごとの交換が必要です。

劣化したオイルを長期間使い続けると、高額な修理費用が発生するケースもあるため、メーカーが推奨する交換時期を目安に定期的な交換を行うようにします。

エンジンオイルの最適な交換時期とは?交換時期の目安や費用
この記事では、エンジンオイルの交換時期や交換しないリスク、種類や選び方、交換での費用を解説します。DIYで交換するときの注意点やオイルフィルター交換時期も紹介。車を長く快適に使いたい方は参考にしてください。

エンジンオイルの種類

エンジンオイルの種類は、大きく分けて、鉱物油・部分合成油・全合成油と3種類あります。以下が比較表です。

鉱物油部分合成油全合成油
特徴原油を精製して作られた基本的なオイル鉱物油と全合成油を配合したバランス型化学的に合成された高性能オイル
推奨される用途街乗り・旧車・高走行車通勤・街乗り・高速道路など幅広い用途ターボ車・スポーツ走行・長距離走行・最新車
交換サイクルの目安約3,000~5,000km約5,000~7,500km約7,500~10,000km
価格(1Lあたり)約500~1,500円約1,000~2,500円約2,000~5,000円以上

それぞれのオイルを詳しく解説します。

鉱物油

鉱物油は、原油を精製して作られるエンジンオイルです。添加剤を配合して性能を高めていますが、ベースとなるオイルは天然由来のため、全合成油と比べると性能は低めです。古い車や走行距離が多い車との相性が良く、街乗り中心のユーザーに広く使用されています。

メリット・デメリット

メリット

  • 価格が安く交換費用を抑えられる
  • 古いエンジンや高走行車でも使用しやすい
  • 一般的な街乗りであれば十分な性能を備えている

デメリット

  • 高温時や低温時の性能は合成油より劣る
  • 酸化しやすく劣化が早い
  • 交換サイクルが短くなりやすい

性能

3種類の中ではもっとも基本的な性能です。エンジン保護性能や清浄性能、耐熱性は必要最低限であり、一般的な街乗りには十分対応できます。ただし、高速道路を長時間走行する場合やスポーツ走行、ターボ車など高負荷の環境では性能不足になります。

価格

安価なエンジンオイルで、一般的には1Lあたり500〜1,500円程度が目安です。オイル交換費用をできるだけ抑えたい方に向いています。

部分合成油

部分合成油は、鉱物油に全合成油を混ぜて作られたエンジンオイルです。鉱物油の価格の安さと、全合成油の性能をバランス良く兼ね備えているため、多くの国産車や輸入車で採用されています。

メリット・デメリット

メリット

  • 価格と性能のバランスが良い
  • 鉱物油より耐熱性・耐久性に優れる
  • 街乗りから高速道路まで幅広く対応できる

デメリット

  • 全合成油ほど高性能ではない
  • スポーツ走行やサーキット走行には物足りない場合がある
  • 製品によって合成油の配合割合が異なる

性能

耐熱性・耐摩耗性・清浄性能は鉱物油より高く、日常使いから長距離ドライブまで安心して使用できます。エンジン保護性能も十分高く、多くのドライバーに適した性能を備えています。

価格

価格は中程度で、一般的には1Lあたり1,000〜2,500円程度です。性能とコストのバランスを重視する方に人気があります。

全合成油

全合成油は、化学的に精製・合成された高品質なベースオイルを使用したエンジンオイルです。不純物が少なく、粘度が安定しているため、高温・低温を問わず優れた性能を発揮します。近年のターボ車やハイブリッド車、高性能エンジンでは全合成油が推奨されるケースも増えています。

メリット・デメリット

メリット

  • 耐熱性・耐久性・清浄性能が非常に高い
  • 低温時でもオイルが流れやすく始動性に優れる
  • エンジン保護性能が高く燃費向上にも期待できる
  • 交換サイクルを長め

デメリット

  • 価格が高い
  • 街乗り中心では性能を十分に活かせない場合がある
  • 古いエンジンではオイル漏れが起こりやすくなるケースもある

性能

3種類のオイルの中でもっとも高性能なエンジンオイルです。高温時でも油膜を維持しやすく、低温時の流動性にも優れているため、エンジンへの負担を軽減できます。長距離走行や高速道路、スポーツ走行など幅広いシーンで安定した性能を発揮します。

価格

高価なエンジンオイルで、一般的には1Lあたり2,000〜5,000円程度、高性能モデルではそれ以上になることもあります。初期費用は高めですが、エンジン保護性能や耐久性を重視する方におすすめです。

エンジンオイルの粘度とは?

エンジンオイルを選ぶときに重要なのが「粘度」です。メーカー指定の粘度を選ぶことで、エンジン本来の性能を発揮できます。

0W-20・5W-30などの数字の意味

エンジンオイルに表示されている「0W-20」や「5W-30」は、オイルの粘度を表す規格です。「W」はWinterで冬を意味し、Wの前の数字が小さいほど低温時でもオイルが流れやすく、寒い時期のエンジン始動性に優れています。

一方、Wの後ろの数字は、高温時の粘度を表しています。この数字が大きいほど高温でも油膜を維持しやすく、エンジンへの負荷が大きい状況でも性能を保ちやすくなります。

例えば、0W-20は寒冷時の始動性と燃費性能を重視したオイルで、近年のハイブリッド車や低燃費車で多く採用されています。一方、5W-30は高温時の保護性能とのバランスに優れ、多くのガソリン車で使用されている粘度です。

低粘度・高粘度の違い

低粘度オイルは流動性が高く、エンジン内部へ素早く行き渡るのが特徴です。摩擦抵抗が少ないため燃費性能の向上が期待でき、近年の低燃費車では0W-16や0W-20などの低粘度オイルが指定されているケースが増えています。

一方、高粘度オイルは油膜が厚くなりやすく、高温時や高負荷走行でもエンジンを保護する特徴があります。高速道路を長時間走る車や、ターボ車、スポーツカーなどでは、メーカーが5W-40や10W-40などを指定している場合があります。

ただし、高粘度オイルのほうが性能が高いというわけではありません。車種やエンジン設計に合わせて適切な粘度を選びます。

粘度が走行性能や燃費へ与える影響

エンジンオイルの粘度は、走行性能や燃費に影響を与えます。

メーカー指定より粘度が低いオイルを使用すると、エンジン内部の抵抗が減るため燃費が改善する場合があります。しかし、高温時には油膜が薄くなり、エンジン保護性能が十分に発揮できません。

反対に、指定より粘度が高いオイルを使用すると、高温時の油膜保持性能は高まりますが、エンジン内部の抵抗が増えるため、燃費の悪化や加速性能の低下につながります。

エンジンはメーカー指定の粘度を前提に設計されています。そのため、走行性能や燃費、耐久性のバランスを維持するためにも、取扱説明書に記載されている推奨粘度のエンジンオイルを選んでください。

エンジンオイルの規格とは?

エンジンオイルには性能を示す規格があり、車に適した規格を選びます。規格が合わないオイルを使用すると、本来の性能が発揮できません。

API規格

API規格は、アメリカ石油協会(American Petroleum Institute)が定めているエンジンオイルの品質規格です。ガソリンエンジン用は「S」、ディーゼルエンジン用は「C」で始まり、その後ろにアルファベットが続きます。

例えば、ガソリン車用では「SP」「SN」「SM」などの規格があり、アルファベットが新しいほど最新の性能基準を満たしています。新しい規格ほど、エンジン保護性能や耐摩耗性、燃費性能などが向上している傾向があります。

ガソリン車には「S」で始まる規格を選び、取扱説明書に記載されているAPI規格以上の性能を持つエンジンオイルを使用しましょう。

ILSAC規格

ILSAC規格は、日米の自動車メーカーによって設立された国際潤滑油標準化認証委員会(International Lubricants Standardization and Approval Committee)が定める規格です。主にガソリン車向けのエンジンオイルを対象としており、燃費性能や排出ガス性能、エンジン保護性能などが評価されています。

規格は「GF-5」「GF-6A」「GF-6B」のように表記され、数字が新しいほど最新の性能基準に対応しています。現在販売されている新しい車では、GF-6AまたはGF-6Bが指定されているケースが多いです。

API規格とILSAC規格は併記されていることがあるため、オイルを選ぶときは両方の規格を確認してください。

エンジンオイルの選び方

エンジンオイルの選び方は以下のとおりです。

  • 車の取扱説明書を確認する
  • メーカー指定粘度を選ぶ
  • ベースオイルで選ぶ

それぞれの選び方を詳しく解説します。

車の取扱説明書を確認する

エンジンオイルを選ぶときは、車の取扱説明書を確認しましょう。取扱説明書には、メーカーが推奨する粘度やAPI規格、ILSAC規格などが記載されています。

エンジンは指定されたオイルを使用することを前提に設計されているため、推奨条件を満たしたオイルを選ぶことで、本来の性能を維持します。

また、同じ車種でも年式やエンジン型式によって推奨されるオイルが違う場合があります。自分の車に適した条件を確認してから選びましょう。

メーカー指定粘度を選ぶ

エンジンオイルは、メーカーが指定する粘度を選ぶのが基本です。指定粘度は、燃費性能やエンジン保護性能、始動性などを総合的に考慮して設定されています。

例えば、0W-20が指定されている車に必要以上に粘度の高いオイルを入れると、エンジン内部の抵抗が増えて燃費や走行性能に影響することがあります。反対に、指定より低い粘度を使用すると、高温時の油膜保持性能が不足する可能性があります。

気温や使用環境に応じて複数の粘度が認められている車種もありますが、基本的にはメーカーが推奨する範囲の粘度から選びましょう。

ベースオイルで選ぶ

エンジンオイルは、鉱物油・部分合成油・全合成油の3種類に分けられます。どの種類を選ぶかは、車の使い方や予算に合わせて判断すると良いでしょう。

街乗りが中心で、定期的にオイル交換を行う場合は鉱物油でも構いません。価格と性能のバランスを重視するなら部分合成油、長距離走行や高速道路を利用する機会が多い場合、またターボ車やスポーツカーでは全合成油を選びます。

車種・用途別のおすすめの選び方

車種・用途別のおすすめの選び方は以下のとおりです。

車種選び方のポイント
軽自動車燃費性能を重視するため、低粘度オイルが基本。高速道路や長距離走行が多い場合は耐久性の高いオイルがおすすめ。
普通車・ミニバン普段使いなら価格と性能のバランスが良い部分合成油、高負荷走行が多いなら全合成油がおすすめ。
ターボ車・スポーツカー高温・高負荷に強い全合成油がおすすめ。耐熱性・油膜保持性能に優れた製品を選び、指定の粘度・規格を守る。
ハイブリッド車エンジンの始動・停止が多いため、低温時の流動性が高い低粘度オイルを選ぶ。走行距離が少なくても定期交換が必要。
過走行車・旧車エンジンの摩耗状況に合わせて選ぶ。粘度を上げ過ぎず、取扱説明書や整備工場・ディーラーのアドバイスを参考にする。

それぞれの車種ごとに、どのエンジンオイルが良いか説明します。

軽自動車におすすめのエンジンオイル

軽自動車は、燃費性能を重視して設計されている車種が多く、メーカー指定では0W-16や0W-20などの低粘度オイルが採用されるのが一般的です。低粘度オイルはエンジン内部の抵抗を抑え、燃費性能を維持するという特徴があります。

街乗りが中心であれば、鉱物油や部分合成油でも対応できます。一方で、高速道路を利用する機会が多い場合や長距離を走行する場合は、耐久性に優れた部分合成油や全合成油を選ぶのも良いです。

普通車・ミニバンにおすすめのエンジンオイル

普通車やミニバンは、通勤や買い物、レジャーなど幅広い用途で使用されるため、使用環境に合ったエンジンオイルを選んでください。

メーカー指定粘度は0W-20や5W-30であり、日常使用であれば部分合成油を選ぶと、価格と性能のバランスが取れます。

旅行や高速道路を利用する機会が多い場合には、高温時でも性能が安定しやすい全合成油を選ぶと、エンジンへの負担を抑えられます。

ターボ車・スポーツカーにおすすめのエンジンオイル

ターボ車やスポーツカーは、エンジンに高い負荷がかかるため、高温でも性能が安定しやすい全合成油が適しています。

ターボチャージャーは高温で回転するため、耐熱性や油膜保持性能に優れたオイルを使用することで、エンジンやターボへの負担を軽減できます。

粘度についても、メーカーが5W-30や5W-40などを指定しています。性能を引き出すためにも、指定された粘度と規格を満たすエンジンオイルを選んでください。

ハイブリッド車におすすめのエンジンオイル

ハイブリッド車は、エンジンの始動と停止を繰り返すため、低温時でも素早く循環する低粘度オイルが採用されています。

メーカー指定では0W-16や0W-20が指定され、燃費性能を維持するためにも推奨粘度を選びましょう。

また、ハイブリッド車はエンジンの稼働時間が短い一方で、オイルは時間の経過によって劣化します。走行距離が少なくても、メーカーが推奨する交換時期を目安に交換してください。

過走行車・旧車におすすめのエンジンオイル

走行距離が多い車や年式の古い車では、エンジン内部にクリアランスであるスキマが広がっています。そのため、メーカーの許容範囲内でやや粘度の高いオイルが選ばれます。

また、長期間使用する車では、油膜保持性能や耐久性を重視して部分合成油や全合成油を選ぶケースもあります。

ただし、過走行車や旧車だからといって、粘度の高いオイルを選べば良いわけではありません。車種やエンジンの状態によって適したオイルは違うため、取扱説明書を見て、整備工場・ディーラーのアドバイスを参考にしながら選ぶのがおすすめです。

そして、ディーゼル車や一部輸入車は専用規格があるため注意 してください。

気温に合わせたエンジンオイルの選び方

気温に合わせたエンジンオイルの選び方は以下のとおりです。

  • 寒冷地で使用する場合
  • 暑い地域で使用する場合

それぞれ詳しく解説します。

寒冷地で使用する場合

寒冷地では、気温が低くなるとエンジンオイルが硬くなり、エンジン始動時に各部へ行き渡るまで時間がかかります。そのため、低温時でも流動性を保ちやすい低粘度オイルが適しています。

例えば、0W-20や0W-16のオイルでは、寒い地域でも始動性を維持しやすく、エンジンへの負担を軽減できます。冬場に氷点下まで気温が下がる地域では、低温性能を考慮したオイルを選びます。

ただし、寒冷地だからといってメーカー指定外の粘度を選ぶのではなく、取扱説明書で推奨されている粘度の範囲内から選びましょう。

暑い地域で使用する場合

暑い地域では、外気温が高い状態での走行が続くため、エンジンオイルにも高い耐熱性が求められます。高温時でも油膜を維持しやすい粘度が指定されている場合は、その指定に従うのが基本です。

また、高速道路の長距離走行や山道の走行など、エンジンへの負荷が大きい場合は、耐熱性や耐久性に優れた部分合成油や全合成油を選ぶのも一つの方法です。

近年の車は、暑い地域での使用も想定してメーカーが粘度を指定しています。そのため、気温だけを理由に粘度を変更するのではなく、取扱説明書に記載された推奨粘度や規格を基準に選びます。

エンジンオイル交換の目安

エンジンオイル交換の目安は以下のとおりです。

  • 交換時期
  • シビアコンディション
  • オイルフィルターも同時に交換
  • エンジンオイルの購入・交換ができる場所

それぞれ詳しく見ていきましょう。

交換時期

エンジンオイルは徐々に劣化するため、定期的な交換が必要です。交換時期の目安は車種や使用するオイルによって変わりますが、一般的には5,000〜10,000kmごと、または6か月〜1年ごとの交換が推奨されています。

ただし、メーカーや車種によって推奨交換時期は異なるため、取扱説明書に記載されている交換サイクルを確認します。

走行距離が少ない場合でも、オイルは時間の経過とともに酸化して性能が低下します。そのため、距離だけでなく経過期間も目安にして交換しましょう。

シビアコンディション

短距離走行の繰り返しや渋滞が多い道路での走行、坂道の多い地域での運転、頻繁な高速道路走行などは「シビアコンディション」と呼ばれます。このような環境ではエンジンへの負荷が大きく、エンジンオイルの劣化も早く進みます。

メーカーによって条件は異なりますが、シビアコンディションに該当する場合は、通常より短い交換サイクルが推奨されます。

普段の運転環境がシビアコンディションに当てはまる場合は、取扱説明書のシビアコンディション向け交換時期を参考にすると良いです。

オイルフィルターも同時に交換

エンジンオイルを交換するときは、オイルフィルター(オイルエレメント)も定期的に交換することが推奨されています。

オイルフィルターは、エンジンオイルに含まれる金属粉や汚れを取り除くアイテムです。長期間使用すると汚れが蓄積し、ろ過性能が低下するため、新しいオイルに交換しても性能を十分に発揮できない場合があります。

一般的には、オイル交換2回に対してオイルフィルター1回の交換が目安とされていますが、毎回同時に交換することも可能です。交換費用は比較的安いため、エンジン内部を良好な状態に保つためにも、定期的に交換するようにしましょう。

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エンジンオイルの購入・交換ができる場所

エンジンオイルは、カー用品店やディーラー、ガソリンスタンド、整備工場など、さまざまな場所で購入・交換できます。それぞれ価格や取り扱うオイルの種類、サービス内容が異なるため、自分の予算や車の使い方に合った店舗を選んでください。

また、ホームセンターやインターネット通販ではエンジンオイルのみを購入することも可能です。DIYで交換する場合は、車種に適合する粘度や規格を確認したうえで選びましょう。一方、交換作業まで依頼したい場合は、業者ごとの工賃や予約の有無、オイル交換後の点検サービスなども比較すると納得のいく場所で交換してもらえるでしょう。

エンジンオイルの選び方でよくある失敗

エンジンオイルの選び方でよくある失敗は以下のとおりです。

  • 粘度が高ければ性能が良いわけではない
  • 指定規格を無視してはいけない
  • 安さだけで選ぶ

どんな場合に失敗するのか確かめておきましょう。

粘度が高ければ性能が良いわけではない

「粘度が高いエンジンオイルのほうがエンジンを守れる」と考えられがちですが、一概にそうとはいえません。エンジンはメーカーが指定する粘度を前提に設計されており、必要以上に粘度が高いオイルを使用すると、本来の性能を十分に発揮できません。

粘度が高すぎると、エンジン内部の抵抗が増え、燃費の悪化や加速性能が低下します。また、低温時にはオイルが循環しにくくなり、始動直後のエンジンへ負担がかかります。

エンジンを保護するためには、粘度の高さではなく、メーカーが指定する粘度を選ぶようにしましょう。

指定規格を無視してはいけない

エンジンオイルを選ぶときは、粘度だけでなくAPI規格やILSAC規格など、メーカーが指定する性能基準も確認する必要があります。

規格が適合していないオイルを使用すると、エンジン保護性能や清浄性能、燃費性能などが十分に発揮されません。また、近年の車では排出ガス浄化装置との適合性も考慮されているため、指定規格を満たしていないオイルは避けたほうが賢明です。

購入前にはオイル缶の表示を確認し、取扱説明書に記載されている規格に適合している製品を選びましょう。

安さだけで選ぶ

価格だけを基準にエンジンオイルを選ぶのも避けたほうが良いです。安価なオイルでも指定条件を満たしていれば問題なく使用できますが、規格や粘度が適合していない製品では本来の性能を発揮できません。

また、走行距離が多い車や高速道路を利用する機会が多い車では、耐久性や耐熱性に優れた部分合成油や全合成油のほうが適しています。

エンジンオイルを選ぶときは、価格だけではなく、車種や使用環境、指定の粘度・規格を総合的に確認し、自分の車に合った製品を選ぶのがポイントです。

エンジンオイルの選び方に関するよくある質問

ここからは、エンジンオイルの選び方に関するよくある質問の回答を紹介します。

Q
0W-20指定車に5W-30のエンジンオイルを入れても大丈夫ですか?
A

一時的に使用できる場合もありますが、基本的にはメーカーが指定する粘度のエンジンオイルを使用することが推奨されています。

5W-30は0W-20より高温時の粘度が高いため、エンジン保護性能がアップする場合がありますが、その一方で燃費性能やエンジン内部の抵抗に影響する可能性もあります。

メーカーによっては複数の粘度を使用可能としている車種もあるため、取扱説明書に記載されている適用粘度を確認しましょう。指定外の粘度を使用する場合は、ディーラーや整備工場で相談してください。

Q
エンジンオイルに添加剤は必要ですか?
A

一般的な使用環境であれば、添加剤を使用しなくても問題ありません。

市販されているエンジンオイルには、潤滑性や清浄性、防錆性などを高める添加剤があらかじめ配合されています。そのため、エンジンオイルを定期的に交換していれば、追加の添加剤が必要になるケースはほとんどありません。

ただし、エンジンの状態に応じて、整備工場やディーラーで添加剤をすすめられることもあります。

Q
エンジンオイルは違うメーカーのオイルと混ぜられますか?
A

違うメーカーのエンジンオイルを混ぜることは可能ですが、基本的には同じ製品を継ぎ足し交換するのが望ましいです。

販売されているエンジンオイルは互換性を考慮して製造されているため、異なるメーカーのオイルを補充しても、不具合が発生することはほとんどありません。

ただし、粘度やAPI規格、ILSAC規格が異なるオイルを混ぜると、本来の性能を十分に発揮できなくなります。また、鉱物油と全合成油など種類の異なるオイルを混ぜると、それぞれの特性が変化します。

オイル交換では、同じ粘度・同じ規格のエンジンオイルを使用し、異なるメーカーのオイルを混ぜるのは応急的な対応と考えるのが良いでしょう。

まとめ|用途に合わせてエンジンオイルを選ぼう

エンジンオイルは、種類や粘度、規格などを確認し、自分の車に合った製品を選びます。性能が高いオイルや価格が高いオイルが、すべての車に適しているわけではありません。メーカーが指定する粘度やAPI・ILSAC規格を満たしたエンジンオイルを選ぶと、エンジン本来の性能を維持できます。

また、走行環境や車種によって適したオイルは変わります。軽自動車やハイブリッド車、ターボ車など、それぞれの特性に合わせて選ぶのもポイントです。あわせて、メーカーが推奨する交換時期を守り、必要に応じてオイルフィルターも交換することで、エンジンを良好な状態に保てます。

エンジンオイルの選び方で迷った場合は、取扱説明書を確認し、メーカー指定の条件を満たす製品を選びましょう。

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