「なぜかサイドミラーが開かない」「片方だけ閉じたままで困っている」といった経験はありませんか?サイドミラーは後方確認に欠かせない重要な安全装備です。動かないまま走行するのは危険です。
サイドミラーが動かなくなる原因は、スイッチの誤操作や一時的なエラーから、モーターや内部ギアの故障、配線の断線までさまざまです。原因を正しく把握すると、適切に対処できます。
この記事では、サイドミラーが動かないときの原因と対処方法、修理費用の目安まで分かりやすく解説します。ディーラーと整備工場の費用の違いも紹介しています。愛車のトラブルを解決するために記事の最後までチェックしてください。
サイドミラーが動かないときに確認するポイント
サイドミラーが動かない場合は、最初にどのように動かないのか状況を確認しましょう。確認するポイントは以下のとおりです。
- サイドミラーが開かないのか角度調整ができないのか
- 片方だけ動かないのか両側とも動かないのか
- サイドミラーから異音がするか
それぞれ詳しく見ていきましょう。
サイドミラーが開かないのか角度調整ができないのか
サイドミラーが動かない場合は、どの機能に不具合が出ているのかを確認しましょう。
電動格納機能が作動せずミラーが開閉しないケースもあれば、ミラー自体は開くものの鏡面の角度調整ができないケースもあります。それぞれで故障箇所が異なるため、原因を特定するうえで、どうして動かないか確認します。
例えば、角度調整だけができない場合は調整用モーターやスイッチの不具合の可能性が高いです。一方で、開閉機能だけが動かない場合は格納モーターや内部ギアの故障が疑われます。
片方だけ動かないのか両側とも動かないのか
サイドミラーが動かないときは、運転席側と助手席側のどちらに症状が出ているのかも確認してください。
片側だけ動かない場合は、そのミラー内部のモーターや配線、コネクターなどに問題が発生している可能性があります。一方で、両側とも動かない場合はヒューズ切れやスイッチの故障、バッテリー電圧の低下など車両全体に関わる不具合が考えられます。
症状が発生している範囲を確認すると、故障箇所を絞り込みやすいです。
サイドミラーから異音がするか
サイドミラーを操作した際に異音がするかどうかも確認しておきましょう。
音が聞こえる場合は、モーター自体は動いているものの、内部のギアが摩耗したり破損したりしています。反対に、操作してもまったく音がしない場合は、ヒューズ切れや配線トラブル、モーターの故障などが原因です。
サイドミラーが動かない原因
サイドミラーが動かない原因は以下のとおりです。
- スイッチの誤操作やロック機能が有効になっている
- ヒューズが切れている
- バッテリー電圧が低下している
- モーターが故障している
- ギアや可動部が破損・劣化している
- 内部で断線している
- 異物や凍結で動作しない
原因を探るには、この項目を1つずつ確かめていきましょう。
スイッチの誤操作やロック機能が有効になっている
サイドミラーが動かない場合は、故障ではなくスイッチの設定が原因です。
車種によってはミラー調整スイッチにロック機能が搭載されており、有効になっていると操作を受け付けません。また、左右の切り替えスイッチの位置がずれていることで、正常に動作しないように見えるケースもあります。
修理を依頼する前に、スイッチの位置やロック設定を確認してみましょう。
ヒューズが切れている
サイドミラーの電動格納機能や角度調整機能は電動です。そのため、ヒューズが切れるとサイドミラーが動かなくなります。
ヒューズ切れが発生すると、左右のサイドミラーが同時に動かなくなることが少なくありません。ヒューズボックスの位置は車種によって異なるため、取扱説明書で確認してください。
バッテリー電圧が低下している
バッテリーが弱っていると、サイドミラーの動作が不安定になります。
エンジン始動時にセルモーターの回り方が弱い、パワーウインドウの動きが遅いといった状態の場合は、バッテリー電圧が低下している可能性が高いです。
長期間車を使用していない場合や、バッテリー交換から数年経過している場合は、バッテリーの状態を確認してみましょう。
モーターが故障している
電動格納式サイドミラーの開閉や角度調整を行うには、モーターを使用します。
長年の使用による摩耗や経年劣化によってモーターが故障すると、スイッチを操作してもサイドミラーが動きません。片方だけ動かない場合は、モーター故障が考えられます。故障している場合は部品交換が必要です。
ギアや可動部が破損・劣化している
サイドミラー内部にはモーターの力を伝えるギアやリンク機構が備わっています。
これらの部品が摩耗したり破損したりすると、モーターは動いていてもミラーが開閉しません。操作時にカチカチという音が聞こえる場合は、ギアの破損でしょう。使用年数が長い車では発生しやすい故障です。
内部で断線している
サイドミラーへ電気を送る配線やコネクターに異常があると、正常に作動しません。
ドアの開閉を繰り返すことで配線に負荷がかかると、場合によっては断線します。また、コネクターの接触不良によって電気が流れなくなるケースもあります。外見から判断しにくい故障のため、点検にはテスターが必要です。
異物や凍結で動かない
サイドミラーの可動部分に異物が入り込んだり、冬場に凍結したりするとミラーが動きません。
砂や小石が挟まっている場合は、開閉動作が途中で止まります。また、雪や氷によってミラーが固定されて、動かない場合もあります。無理に操作を続けるとミラーの部品を傷めるおそれがあるため、異物の除去や解氷を行っておきましょう。
音がする場合・しない場合の原因
サイドミラーが動かない場合は、作動音の有無によって原因をある程度絞り込めます。ここでは音がする場合としない場合に分けて解説します。
モーター音やカチカチという音がする
サイドミラーを操作したときにモーター音やカチカチという音が聞こえる場合は、電気は正常に供給されている可能性が高いです。
このようなケースでは、内部ギアの摩耗や破損、可動部の劣化などが原因になっていることが少なくありません。モーターは動いていても、ギアがうまく力を伝えられずミラーが動かない状態です。
また、砂や小石などの異物が挟まっている場合もあります。特にカチカチ音が繰り返し聞こえるときは、ギアの欠損や空回りが発生している可能性があります。
放置すると症状が悪化することもあるため、早めに点検を受けると良いでしょう。
まったく音がしない
スイッチを入れてもまったく音がしない場合は、モーターまで電気が届いていない可能性があります。
原因としては、ヒューズが切れている・配線の断線、コネクターの接触不良などが考えられます。また、モーター自体が故障している場合も操作時に音はしません。
左右のサイドミラーが同時に動かなくなった場合は、ヒューズやスイッチなどの故障が考えられます。一方で、片側だけ動かない場合は配線やモーターの故障であるケースが多いです。
音がしない状態では外から見ても原因を判断しにくいため、整備工場やディーラーで点検してもらいましょう。
サイドミラーが動かないときの対処方法
サイドミラーが動かないときの対処方法は以下のとおりです。
- エンジンを再始動する
- 異物や汚れを取り除く
- 手でゆっくりと開く
- ヒューズを交換や配線修復を行う
動かない原因に応じて、対処して直していきます。
エンジンを再始動する
サイドミラーが突然動かなくなった場合は、まずエンジンを停止して再始動してみましょう。
一時的な電子制御の不具合であれば、再起動によって正常に動作します。特にバッテリー交換後や長期間使用していなかった車では、電装系の動作が不安定になります。簡単に試せる方法なので、最初に行ってみると良いでしょう。
異物や汚れを取り除く
サイドミラーの可動部分に異物や汚れが付着している場合は、取り除くと改善されます。
砂や小石、落ち葉などが挟まると開閉動作が妨げられます。また、長期間掃除をしていない車では汚れが蓄積し、動作に影響することもあります。
目視で確認できる範囲の異物を取り除き、再度動作を確認してみましょう。
手でゆっくりと開く
電動での開閉が行えない場合は、手でゆっくりとサイドミラーを開けます。
引っ掛かりやギアのズレ程度であれば、手動でミラーの位置を戻すことで正常に動作するようになります。ただし、強く動かすと部品を壊すので、力加減を調節しましょう。抵抗を感じる場合は無理に動かさず、点検を受けてください。
ヒューズを交換や配線修復を行う
サイドミラーのヒューズが切れている場合は、新しいヒューズへ交換します。ヒューズボックスの位置や対象のヒューズ番号は車種ごとに違います。交換後もすぐにヒューズが切れる場合は、配線や電装系に別の不具合が発生している可能性が高いです。
配線やコネクターに不具合がある場合は、確認して修復しましょう。サイドミラーのカバーを外し、内部の配線やコネクタを取り換えます。
ただし、ヒューズ交換や配線を行うには、どのように行えばいいかの知識が必要です。自分で行うのに不安がある場合は整備工場やディーラーに依頼しましょう。
サイドミラーが動かないまま走行しても大丈夫?
サイドミラーが動かない場合でも走行できるケースはありますが、状況によっては安全性に影響するため注意が必要です。ここでは走行可能なケースと早急な修理が必要なケースについて解説します。
応急処置で走行できるケース
サイドミラーが動かなくても、ミラー本体の角度が適切で後方確認ができる状態であれば走行しても問題ありません。
例えば、電動格納機能だけが故障しているケースや、一時的な不具合でミラーの開閉ができないケースです。このような場合は、手動でミラーを開いて視界を確保できれば走行自体はできます。
ただし、運転中にミラーがぐらつく場合や視界が十分に確保できない場合は、運転は避けたほうが良いでしょう。応急処置はあくまで一時的な対応と考え、早めに点検や修理を受けてください。
早急に修理が必要なケース
サイドミラーが正常な位置で固定できない場合や、ミラー本体に損傷がある場合は早めの修理が必要です。
ミラーが折れたままになっている、鏡面が割れている、走行中に位置がずれてしまうといった状態では、後方確認が十分に行えません。また、電動格納機能の故障だけでなく、ドアミラー本体の固定部分が破損しているケースも注意が必要です。
サイドミラーは安全運転に欠かせない装置です。後方の確認が難しい状態で走行を続けると事故につながるおそれがあるため、できるだけ早く修理をしましょう。
サイドミラーの修理費用の目安
サイドミラーの修理費用は故障箇所や修理内容によって異なります。主な修理費用の目安は以下のとおりです。
- モーター交換の費用相場
- 配線修理の費用相場
- サイドミラー本体交換の費用相場
- ディーラーと整備工場の費用の違い
それぞれ詳しく解説します。
モーター交換の費用相場
サイドミラーのモーターが故障している場合は、モーター交換が必要です。
費用相場は車種や部品代によって異なりますが、一般的には1万円~3万円程度が目安です。高級車や輸入車では部品代が高くなり、さらに費用がかかります。
モーター単体で交換できる車種もありますが、サイドミラー本体ごとの交換になるケースもあるため、事前に見積もりを確認しておくと良いでしょう。
配線修理の費用相場
配線やコネクターの不具合が原因の場合は、断線箇所の修理や配線交換を行います。
費用相場は5,000円~2万円程度です。接触不良であれば比較的安く修理できますが、ドア内部の配線交換が必要になると作業工賃が高くなります。
故障箇所を特定するための点検費用が別途発生します。
サイドミラー本体交換の費用相場
サイドミラー本体が破損している場合は、本体交換が必要になります。
費用相場は2万円~8万円程度です。電動格納機能やウインカー付きミラー、カメラ付きミラーなどは部品代が高くなります。
また、塗装が必要な場合は追加費用が発生します。車種によって価格差が大きいため、見積もりを取って確認してください。
ディーラーと整備工場の費用の違い
サイドミラーの修理はディーラーだけでなく整備工場でも対応できます。
ディーラーは純正部品を使用して修理するので、信頼性の高い部品を使えます。その一方で費用はやや高いです。整備工場ではリビルト品や中古部品を活用できので、修理費用を抑えられます。
ただし、対応できる車種や修理内容は店舗によって違います。費用とサービス内容を比較しながら依頼先を選ぶと良いでしょう。
サイドミラーの故障は車検に通るのか?
サイドミラーの故障内容によっては車検に通る場合と通らない場合があります。ここでは故障箇所ごとの車検への影響を解説します。
電動格納機能が故障している場合
サイドミラーの電動格納機能が故障していても、車検に通るのが普通です。
車検では主に後方確認が適切に行えるかどうかが確認されます。そのため、ミラーを手動で正常な位置に固定でき、後方の視界を確保できていれば、電動格納機能が使えなくても車検に合格できます。
ただし、車検の判断は検査官や車両の状態によって左右されます。そのため、必ずしも車検に通るとは限りません。
ミラー本体に問題がある場合
ミラー本体に不具合がある場合は、車検に通らない可能性が高いです。
例えば、鏡面が割れている、著しく曇っている、脱落のおそれがあるなどの状態では後方確認に支障が出るため、保安基準を満たせません。また、ミラーが正常な位置で固定できない場合も車検に影響します。
サイドミラーは安全確認に欠かせない部分です。ミラー本体に異常がある場合は、車検前に修理や交換を行っておきましょう。
サイドミラーが動かないときのよくある質問
ここからは、サイドミラーが動かないときによくある質問を紹介します。
- Q片方だけ車のサイドミラーが動かない場合も両方交換すべきですか?
- A
基本的には故障している側のみの修理・交換で問題ありません。片側のサイドミラーだけが動かない場合、そのミラー固有の不具合である可能性が高いからです。
整備工場やディーラーで点検を受け、故障箇所を特定してもらうと良いでしょう。そして、状況に応じてサイドミラーの修理を行ってください。
- Q車のサイドミラーが動かないときは自分で修理できますか?
- A
簡単な原因であれば自分で対処できます。例えば、スイッチの確認やヒューズの交換、異物除去などは行いやすい作業です。モーター交換や配線修理には専門的な知識や工具が必要です。
- Q車のサイドミラーが動かないままにしても大丈夫ですか?
- A
サイドミラーの故障を放置すると、症状が悪化します。そのままにすると、モーターやギアに負担がかかり故障範囲が広がっていき、修理費用が高くなります。また、後方確認がしにくい状態で運転すると、事故にもつながりかねません。
まとめ : サイドミラーが動かないときは原因を確認してから対処しよう
サイドミラーが動かなくなる原因には、スイッチの設定ミスやヒューズ切れといった軽いものから、モーターや配線の故障までさまざまです。
開閉できないのか角度調整ができないのか、片側だけなのか両側なのかといった症状を確認し、原因を絞り込みます。異物の除去やヒューズ交換などを行うと、改善可能です。モーターやギアの故障が原因の場合は修理や部品交換を行います。後方確認に支障が出る状態での運転は危険なため、症状が改善しない場合は早めに整備工場やディーラーで点検を受けましょう。
サイドミラーの不具合は安全運転に関わるため、早めに対処してください。

